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IntelliJ IDEAやPyCharmなどのJetBrains IDEでClaude Codeを使うには、専用プラグインとCLI(コマンドラインで動く本体)の両方を入れます。この記事では、導入、接続できたことの見分け方、diff表示の設定、共有される範囲、つながらないときの切り分けまでを順に整理します。
根拠は公式ドキュメント(英語版)の JetBrains IDEs で、確認日は2026年10月12日です。公式本文に発表日の記載はなく、日本語版との差異は確認できていません。プラグインはJetBrains Marketplace上で「Beta」と表示されており、更新で挙動が変わる可能性があります。最新の状態はプラグイン側でも確認してください。
扱うのは専用プラグインを使う経路だけです。VS Code系の読者は Claude CodeのVS Code拡張ガイド へ進んでください。JetBrains側が提供する別機能は今回の公式ページの範囲外で、本稿では扱いません。
JetBrainsでClaude Codeを使うと、何ができる?
専用プラグインを入れると、IDEのdiff表示、選択範囲の共有、ファイル参照の挿入、診断の読み取り、ショートカット起動の5つが使えます。前提として、CLIとプラグインの2点が必要です。
公式ドキュメントが挙げる機能は次のとおりです。
- クイック起動:
Cmd+Esc(Mac)またはCtrl+Esc(Windows/Linux)で、エディタから直接Claude Codeを開く。UI上のClaude Codeボタンでも開ける - diff表示: コード変更をターミナルではなくIDEのdiffビューアで開く
- 選択範囲の共有: IDEで選択中の範囲やタブがClaude Codeに自動で共有される
- ファイル参照ショートカット:
@src/auth.ts#L1-99のような参照を挿入する - 診断の共有: lintや構文エラーなどのIDE診断を、Claudeが読み取れる
対応IDE
公式の記載は「ほとんどのJetBrains IDE」で、例としてIntelliJ IDEA、PyCharm、Android Studio、WebStorm、PhpStorm、GoLandが挙がっています。列挙は全件ではなく、ほかのIDEや各バージョンの対応可否は公式ページからは確認できません。手元のIDEが一覧にない場合は、Marketplaceのプラグインページで確認してください。
何を入れて、どのアカウントなら使い始められる?
先にCLIを入れ、次にMarketplaceからプラグインを入れてIDEを再起動します。有料のClaudeサブスクリプションかClaude Consoleアカウントがあれば使え、APIキーは不要です。
導入の順番
プラグインは claude コマンドをIDEの統合ターミナルで実行して接続する仕組みで、CLI本体は同梱していません。手順は次の3段階です。
- Claude Codeのインストールガイド などに従い、CLIを導入する
- JetBrains Marketplaceから Claude Codeプラグイン を入れる
- IDEを再起動する
CLIの導入手順そのものはOSごとに異なるため、ここでは扱いません。
claude が見つからないとき
claude がPATH上にないと、プラグインは「Cannot launch Claude Code」という通知を出します。CLIがIDEから見えない場所にある場合は、プラグイン設定の Claude command にフルパスを指定します。設定画面の場所は後述の設定の節にまとめています。
使えるプランと認証
公式ドキュメントによると、Pro、Max、Team、Enterpriseのいずれかの有料サブスクリプション、またはClaude Consoleアカウントで利用できます。初めて claude を実行するとログインを促されるので、認証方法を比べたいときは ログインガイド が参考になります。
無料プランで使えるか、地域による制限があるかは、公式ページに記載がなく確認できていません。料金も同様で、費用面は 料金ガイド で個別に見られます。
どう起動して、「つながった」と判断する?
IDEの統合ターミナルで claude を実行するか、外部ターミナルで claude を起動して /ide を実行します。Connected to IntelliJ IDEA. のような表示が出れば、接続できています。
IDEの中から起動する
統合ターミナルで claude を実行すると、すべての連携機能が有効になります。エディタからは Cmd+Esc(Mac)や Ctrl+Esc(Windows/Linux)でも開けます。
外部ターミナルから接続する
別のターミナルアプリで動かしているClaude Codeをつなぐ場合は、claude を起動してから /ide を入力します。
claude
/ide
接続に成功すると、先ほどの Connected to IntelliJ IDEA. のようなメッセージが表示されます。公式本文は「like」と書いているため、IDE名の部分は使っている製品に応じて変わると考えてください。プラグインが入っていないIDEが起動中だと検出された場合、/ide がプラグインを導入し、IDEの再起動を求めます。
IDEと同じファイルにClaudeを届かせたいときは、IDEのプロジェクトルートと同じディレクトリでClaude Codeを起動します。ほかの起動経路との違いは 起動方法ガイド で比べられます。
変更点(diff)をIDEの画面で確認するには?
Claude Codeで /config を開き、Diff tool を auto にするとIDEのdiffビューアで表示されます。ターミナルに留めたいときは terminal を選びます。
手順は次のとおりです。
claudeを実行する/configと入力する- Diff tool を
auto(IDEで表示)かterminal(ターミナルで表示)に設定する
Diff tool の項目は、Claude CodeがIDEに接続しているときだけ /config に表示されます。項目が見当たらないときは、JetBrainsの統合ターミナルから claude を実行するか、外部ターミナルで先に /ide を実行して接続を確認します。裏側の設定は diffTool という名前で、設定ファイル全般の背景は settings.jsonガイド に詳しくあります。
選択範囲・ファイル参照・診断は、どんな条件で渡る?
選択範囲とタブは自動で共有され、診断はClaudeが呼び出したときだけ読み取られます。機能ごとの条件は次の表のとおりです。
| 機能 | 動作 | 条件・例外 |
|---|---|---|
| 選択範囲・タブの共有 | 現在の選択またはタブが自動で共有される | Read deny ruleに一致するファイルは共有されない。共有時は会話記録に ⧉ Selected N lines from <file> が表示される |
| ファイル参照 | @src/auth.ts#L1-99 形式の参照を挿入する |
既定のキーは Cmd+Option+K(Mac)、Alt+Ctrl+K(Linux/Windows)。変更方法は公式ページに記載なし |
| 診断の共有 | Claudeが getDiagnostics ツールを呼び、IDEの警告やエラーを読む。対象は指定されたファイル、指定がなければアクティブなエディタのファイル |
編集後にClaude Codeが自動で要求することはない。1回の呼び出しは1ファイル。読み取り専用 |
選択範囲の扱い
接続中は、プロンプトを送るたびに現在の選択範囲とアクティブなファイルのパスがコンテキストとして付きます。Claudeが作業中にメッセージをキューへ入れた場合、そのメッセージは Enter を押した時点の選択を保持し、後から選択を変えても影響しません。
.env のような機密ファイルを共有から外すには、そのパスに対する Read deny ruleを追加します。一致するファイルでは、選択したテキストも、開いているファイルの通知も、Claudeに届きません。ルールの書き方は セキュリティ設定ガイド にあります。
プラグイン側で変えられる設定と、ESCキーが効かないときは?
プラグイン設定は Settings → Tools → Claude Code [Beta] にあります。ESCキーでClaudeを中断できない場合は、Settings → Tools → Terminal の設定を変更します。
一般設定の4項目
公式ドキュメントが挙げる項目は次のとおりです。画面上の日本語表記は今回の資料では確認できていないため、英語のラベルで示します。
- Claude command: Claudeを起動するコマンドの指定。
claude、/usr/local/bin/claude、npx @anthropic-ai/claude-codeなどを書ける - Suppress notification for when Claude Command is not found: コマンドが見つからない通知を出さない
- Enable using Option+Enter for multi-line prompts: macOSのみ。有効にするとOption+Enterでプロンプト内に改行を入れられる。Optionキーが意図せず奪われる場合は無効にする。反映にはターミナルの再起動が必要
- Enable automatic updates: プラグインの更新を自動で確認・導入し、再起動時に適用する
WSLで使う場合、公式は Claude command に wsl -d Ubuntu -- bash -lic "claude" を設定するよう案内しています(Ubuntu は自分のディストリビューション名に置き換えます)。
改行については、公式ページで確認できたのは上のOption+Enter設定(macOSのみ)だけです。Shift+Enterで改行できない場合の扱いは公式ページに記載がなく、本稿では断定しません。その場合はこのプラグイン設定とは別の話になるため、改行に特化した記事で確認してください。
ESCキーで中断できないとき
JetBrainsのターミナルでESCキーがClaude Codeの処理を止めない場合は、次のいずれかで対処します。
- Settings → Tools → Terminal を開く
- 「Move focus to the editor with Escape」のチェックを外す。または「Configure terminal keybindings」から「Switch focus to Editor」のショートカットを削除する
- 変更を適用する
つながらないとき、どこから切り分ける?
症状ごとに確認する場所が決まっています。公式ドキュメントに記載のある3つの症状を、次の表に整理しました。
| 症状 | 確認すること |
|---|---|
| プラグインを入れたのに機能が出ない | プロジェクトルートで起動しているか。プラグインがIDE設定で有効か。IDEを完全に再起動する(複数回必要な場合がある)。リモート開発ではリモートホストに導入されているか |
/ide が “No available IDEs detected” と表示する |
プラグインの導入と有効化。IDEの完全な再起動。自動接続を期待していた場合は、IDEの統合ターミナルから claude を起動したか。WSLの場合は下記 |
| Claudeアイコンで “command not found” と表示する | ターミナルで claude --version を実行して導入を確認。プラグイン設定で Claude command のパスを指定。WSLではWSL形式のコマンドを使う |
インストールやログイン自体の問題は、IDEとは別の切り分けになります。エラー全般なら エラー切り分けガイド、通信まわりなら ネットワークエラーガイド が次の手がかりになります。
リモート開発の場合
JetBrains Remote Developmentを使う場合、プラグインはローカルのクライアントではなく、Settings → Plugin (Host) からリモートホストに入れる必要があります。公式は警告として明記しています。
WSL2で “No available IDEs detected” が出る場合
WSL2では、NATネットワークまたはWindowsファイアウォールが、WSL2とWindows側で動くIDEの間の接続を妨げているのが通常の原因です。WSL1はホストのネットワークを直接使うため影響を受けません。導入ルート自体の選び方は Windowsガイド で先に決めておくと迷いません。
案1: ファイアウォールで通す(公式の推奨)。 既存のWSL2ネットワーク設定を変えずに済みます。
- WSLのシェルで
hostname -Iを実行し、アドレスの先頭2区切りに.0.0/16を付けてサブネットを求める(172.21.123.45なら172.21.0.0/16) - 管理者権限のPowerShellで、サブネットを自分の値に合わせて次を実行する
- IDEとClaude Codeを閉じて開き直す
New-NetFirewallRule -DisplayName "Allow WSL2 Internal Traffic" -Direction Inbound -Protocol TCP -Action Allow -RemoteAddress 172.21.0.0/16 -LocalAddress 172.21.0.0/16
案2: mirrored networkingに切り替える。 Windows 11 22H2以降が必要で、Windows 10では案1を使います。Windowsのユーザーディレクトリにある .wslconfig に次を追記し、PowerShellで wsl --shutdown を実行してWSLを再起動します。
[wsl2]
networkingMode=mirrored
IDEと連携すると、何が外に開く? 安全のための判断材料は?
主な論点は、acceptEdits モードでの設定ファイル改変リスクと、内蔵MCPサーバーのネットワーク公開範囲の2つです。公式は編集をManual modeで行うことを推奨しています。
acceptEditsモードのリスク
JetBrains IDEで acceptEdits モードを使うと、IDEが自動実行しうる設定ファイルをClaudeが書き換えられる可能性があります。その結果、Bash実行の許可プロンプトを回避できてしまう恐れがある、というのが公式の説明です。公式は、Manual modeでの編集、信頼できるプロンプトだけの使用、Claudeが変更できるファイルの把握を挙げています。モードごとの違いは 権限モードガイド で整理されています。
内蔵のIDE MCPサーバー
プラグインが有効なとき、ローカルでMCPサーバー(Claudeが外部機能を呼ぶための窓口)が動き、CLIが自動で接続します。名前は ide で、設定するものがないため /mcp には表示されません。モデルから見えるツールは mcp__ide__getDiagnostics の1つだけで、コード実行ツールは公開されません。
通信は暗号化されない ws:// で、ポートはOSが割り当てるもので変更できません。IDEの起動ごとに認証トークンが生成され、~/.claude/ide/<port>.lock に書かれます。CLAUDE_CONFIG_DIR を設定している場合の保存先は $CLAUDE_CONFIG_DIR/ide/ です。
組織で PreToolUse フック を使ってMCPツールの許可リストを運用している場合は、このツール名を把握しておく必要があります。MCP全般の仕組みは MCPガイド で確認できます。
公開範囲の判断
Settings → Tools → Claude Code [Beta] → Networking (Advanced) の「Accept connections from all network interfaces」が無効なら、サーバーは 127.0.0.1 だけで待ち受け、他のホストからは届きません。有効にするとローカルネットワークから到達でき、通信内容もトークンも平文でネットワークを流れます。公式は、ループバックで届かない場合に限って有効にするよう求めており、WSL2ではmirrored networkingの利用を優先するよう案内しています。
まとめ:接続後に確認しておくこと
JetBrainsでのClaude Codeは、CLIとプラグインを入れ、接続の表示を確認するところまでが入口です。次の項目を自分の環境で確かめておくと、後から迷いにくくなります。
- CLIとプラグインの両方が入っている
-
/ideまたは統合ターミナルからの起動で、接続成功の表示を確認した - Diff tool を意図どおりに設定した
-
.envなど共有したくないファイルについて、Readdeny ruleの要否を決めた -
acceptEditsを使うかどうか決めた -
/ideが “No available IDEs detected” になったときに確認する項目(プラグインの有効化、IDEの完全な再起動、起動場所、WSLの場合のネットワーク)を把握した
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